「一浩と栄里子のあたしんち」 第81回「オフィス見学」

東京歯科大学矯正科は日本で最初に矯正歯科医養成のために卒後研修をはじめました。1974年に1期生が入局して、私が13期生、家内が15期生です。他の大学の多くの研修期間が2年制のなか、東京歯科大学は当初より3年制でした。

カリキュラムも濃密でシステマティックな教育がなされています。そのカリキュラムの中で3年目になるとオフィス見学というものがあります。大学の臨床では色々なオフィスシステム/医院運営を知ることはできません。見学は研修医の将来設計の上で非常に勉強になります。組織だって開業医に見学を行なっているのは私の知る限り東京歯科大学矯正科だけだと思います。

大抵、OB医院を5〜6軒見学に行くのですが、当院はここ数十年オフィス見学先に選ばれており非常に嬉しく思っております。

というのは研修生が来ると各スタッフが、自分の仕事や当院での工夫を紹介する講義のために色々と考え準備します。
それが当院のスタッフのスキルアップ、システムの向上になっていくからです。
残念ながらここ3年ぐらいコロナで中止になっておりましたが、今年は久しぶりに研修生を迎えることができました。

今年は47期生11名(女子8名、男子3名)で、私より34年下ということです。見学研修後には「お楽しみ会」をやります。若い先生と一杯飲みながら矯正や人生について語り合うのは刺激になり楽しい時間です。今回は新築した自宅に皆を招きバーベキュウをしました。オーストラリア人の友人のPeterにも手伝ってもらい、楽しい晩餐になりました。

後日研修生から当院の見学の感想文をもらったので下記に紹介します。

福増一浩

  • 患者さんにとっても、同じ衛生士さんに指導されることで一貫した治療が受けられるのが良いと思った。
  • ドクターだけでなく、スタッフからも患者さんへの対応や治療について考え、意見が出し合える環境が理想的だと思った。
  • 情報管理Systemが桁違いに分かりやすく、さまざまな業務がProtocol化されており、無駄がなく働きやすいと感じた。