当院でよく使用する装置
装置は不正咬合の種類や状態によって使い分けられます。ここでは一般的に良く使われる装置を紹介します。これらの装置を、1日何時間、どのくらいの期間使うのかについては、症状によって異なります。しかし、とりはずしのできる装置に限って言えば、患者さん本人が担当の先生の指示に忠実に従ってきちんと使ってくれなければ、全く効果が期待できません。早く良く治るためには、きちんと歯磨きができて、装置を良く使い、通院日と時間を守ることが大切です。
口の中で使う装置
固定式の装置
エッジワイズ装置
最も一般的に使われる装置です。ワイヤーの力で広範囲な歯の移動を行ないます。
トランスパラタルアーチ
奥歯の移動を防ぐための装置です。
歯科矯正用アンカースクリュー
奥歯の移動を防ぐために使用します。 埋入時に少量の麻酔をしますが、除去の際には麻酔もいりません。
急速拡大装置
上顎の狭い方に対してネジの力で歯並びを拡大する装置です。
バイヘリックス
下の歯の倒れこみをバネの力で起こし、歯並びを広げる装置です。
取り外しできる装置
保定装置
エッジワイズ装置による矯正治療後に歯並びを安定させるために使用する装置です。
緩徐拡大装置(拡大床)
狭い歯並びを横に広げる装置です。
機能的矯正装置
上下や左右の顎のズレを修正する装置です。
口の外で使う装置(取り外しできます)
ヘッドギア
主に上顎前突の患者さんに用います。上顎の成長をおさえる作用や前歯を後へ動かすとき、奥歯が前に動くのをふせぐ作用があります。
上顎前方牽引装置(フェイシャルマスク)
主に反対咬合の患者さんに用います。下顎の成長調整や、上顎の前方成長を促進する作用があります。