もしかして、マスクの下は「口呼吸」?!マスク生活でお口がゆるんでいませんか?

もしかして、マスクの下は「口呼吸」?!

マスクでの生活スタイルがスタンダードになった現在、気がつくと口元がゆるみ、ポカンと口呼吸になっていることって、ありませんか?
マスクをしていると息苦しいため、ついつい運動時のように、息を吸い込みやすい、口呼吸になりがちです。

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マスクをしているからって「安心」してはいけません!!

マスクしているから口呼吸であっても、マスクのフィルター機能があるから安心と思われがち。
とんでもありません、口呼吸をしていると様々な問題が起こります。
口呼吸は下記のような様々な問題を引き起こす可能性を持っています。

 ・口腔乾燥により虫歯や歯周病リスクが高くなる
 ・歯の着色/ドライマウス(口腔乾燥症)
 ・咽頭粘膜の乾燥や扁桃への乾燥刺激により扁桃肥大などの慢性炎症が起きやすくなる
 ・交感神経亢進による自律神経バランスの悪化
 ・歯ぎしり
 ・口臭
 ・鼻疾患(鼻機能の低下、発育不良)
 ・いびきや睡眠時無呼吸症候群
 ・表情筋のたるみ/口唇の荒れ/口唇のむくみ
 ・歯並びの悪化 /顎顔面の発育の不調和
 ・姿勢の悪化 などなど…

いかがでしょう?思い当たることはありませんか。当院ではマスク生活になってからこのような症状の患者さんが増えてきたように感じています。

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鼻呼吸には利点がいっぱい!

①鼻から吸った空気は鼻腔を通過することで、鼻の優秀なフィルター効果により体温と同じ温度になり、加湿されるので、鼻呼吸は肺や喉の粘膜に負担をかけません。

②また、鼻の中の空気の通り道は線毛上皮という組織で覆われており、上皮の間に点在する粘液栓から粘液を分泌して、バイ菌やホコリなどを抱えて「鼻汁」として流して捨てることで、吸気の浄化作用を行っています。

③さらに、鼻の奥には白血球やリンパ球などの病原菌を捕食し、体を守る細胞がたくさんあるアデノイド(咽頭扁桃)が控えているので、鼻呼吸にするだけで免疫力が高まります。

④そのうえ、鼻から吸った空気は脳を冷やすので、頭をすっきりさせてくれます。口呼吸では脳は冷えません!
もうひとつ加えると、鼻呼吸では鼻のフィルター機能のため呼吸に抵抗があるので、ゆっくりと呼吸する腹式呼吸になりますが、腹式呼吸はリラックスの呼吸法です。副交感神経が優位になるので、気持ちが安定します。

「意識」して、口を閉じ、鼻を鍛えましょう!!

健康を守るのに大切な鼻呼吸ですが、呼吸というのは意識せずに行っているもの。そのため、マスク生活になり、自覚なく口呼吸になっている方が増えています。
体の機能は使わなければ衰えていきますし、成長期の子供であれば発育不良になってしまいます。鼻の機能も同じです。そして呼吸の仕方は鼻だけでなく、口周りの筋肉や呼吸筋などにも影響が出てきます。

鼻を鍛えるためにまずは毎日、鼻呼吸で深呼吸をしましょう。
鼻を使うためには口を閉じて舌が上顎にくっついている必要があります。上唇の力や舌の力が弱いと口が開きやすくなります。いつも口を閉じることを意識して筋力を鍛えましょう。
寝るときにも口唇テープを使って鼻呼吸に改善しましょう。
子供には風船や吹き戻しなども、鼻で息を吸って口で吹き、口を離さずに行えば鼻と口を使い分ける良い練習になります。
大人でも負荷の強い吹き戻しや、一息で風船を膨らましたり、腹式呼吸を意識して行うと体幹トレーニングにもなるので、姿勢やスタイルの改善にも良いですよ。

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「鼻うがい」で、クリーンな状態を保ちましょう!!

鼻炎の方には鼻の状態を良くするために鼻の洗浄が有効です。
当院では鼻うがいの鼻腔洗浄キット、「フローサイナスケア」をお薦めしています。
洗浄液は、体液に近い成分で刺激はほとんどありません。
鼻の汚れが洗い出されるので鼻腔内がすっきりします。
ボトルの形状も軽く押すだけで洗浄液が鼻腔内を優しくしっかり流れ、鼻の奥まで洗浄液が届きます。
吸う動作は必要ありません。
4歳から大人までお手軽にお使いいただけます。
鼻炎などで耳鼻科で点鼻薬をもらっている方は、鼻腔洗浄した後に使用すると効き目も良くなり、効果が長続きしますよ。

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鼻呼吸は、生活していく上でとても大切ですね。
健康維持のためにも、いつも鼻呼吸を心がけて過ごしましょう。
特集担当 受付:信田