ストレスと上手につきあうために

こんにちわ。受付&Cheer 担当の牧です。

秋らしくなってくると、身体がだるさを感じてやる気が起きない…なんてことはありませんか?それは夏から冬に向けて季節の変わり目にあたる秋の気候に身体が適応できずに、免疫力が低下したり、ホルモンバランスや自律神経のバランスが乱れてくるのが原因で、疲れを溜め込みやすくなっているからです。また、3月11 日の東北地方太平洋沖地震以降、直接被災していない私たちも、これまで以上に目に見えない”ストレス”を感じながら生活しています。この季節に特に感じる身体のだるさは、身体の発している’ストレス信号’です。ちょっとしただるさでも軽視せずに、きちんと” ストレス” に目をむけてみましょう。

*ストレスとは?

” ストレス” という言葉はよく耳にしますが、”ストレス”とはなんでしょうか?

本来”ストレス”とは、物理学の用語で、物体の「ゆがみ」を意味する用語でした。

そこから、「なんらかの刺激がからだに加えられた結果、からだにゆがみや変調を示すこと」をストレスと呼ぶようになりました。元々は、「からだのゆがみや変調」を引き起こす原因となった外部からの刺激そのもののことは「ストレッサー(ストレスを引き起こすもの)」と名付けられて言い分けていたのですが、一般に「ストレス」という言葉は、原因となる外部からの刺激もからだのゆがみや変調も、全てストレスという言葉で表現されることが多いようです。

*からだを管理するしくみとストレス

人間が健康に生きていくために各機能(知覚、呼吸、循環、消化器など)がきちんと働くよう、脳の下にある3つのコントロール系というべきシステムを配備して、全身を維持・管理しています。

本来”ストレス”とは、物理学の用語で、物体の「ゆがみ」を意味する用語でした。

●免疫系:病原菌などからのからだの防御

●内分泌系:ホルモンの分泌

(成長ホルモン,男性/女性ホルモン,副腎皮質ホルモンなど)

●自律神経系:内臓(心臓,胃,腸など) を動かす。交感神経と副交感神経がある。

この3つの系が脳から発せられた指令を受け取り、からだのすみずみに行き渡る数多くのシステムを適切に調節しています。 これらのコントロール系が疲労や睡眠不足により、 自律神経のバランス/ホルモンバランスが乱れたり、免疫力が低下してしまうことで、からだの機能が正常に働くよう指令を出すことができなくなり、ストレス症状としてからだの変調を起こすのです。

*ストレスと歯の関係

歯周病も歯周病菌の感染だけでなくストレスも要因になって引き起こされる病気です。免疫力や女性ホルモンの低下、歯ぎしりなどのストレスが歯周病の進行の一因になります。また、ストレスがたまってくると、イライラしてお菓子を食べ過ぎてしまったり、唾液の分泌量が少なくなったり、歯磨きをきちんとできなくなったりすることで、虫歯ができやすくなることもあります。また、ストレスが原因で姿勢が悪くなったり、噛みしめ(食いしばり)が強くなり顎関節症の原因となることもあります。

*ストレスマネージメントの発想をもちましょう

からだの不調を感じたら、もしかすると何らかのストレスが原因なのでは?ということにまず「気づいてあげる」ことがとても大切です。ストレスの存在を確認したら、それを取り除く方法を試してみましょう。自分が楽しいと感じることをする時間をつくる【がんばっている自分へのご褒美を!】(思いっきり遊ぶ、親しい友達とおしゃべりする、運動をする、大人の方の場合;お酒を飲む、リラックスできる時間をとる等)これらは、一時的解決にはなりますがしばらくするとまたストレスに悩まされることになるので、ストレスの原因を取り除く、ストレスに強い心身をつくる(ポジティブシンキング、朝型生活の転換する、身体を鍛える等) といった根本的解決法を考え、試してみる必要があるかもしれません。現代は【ストレス社会】といわれ、ストレスから逃れることは難しいでしょう。【ストレスに振り回される側から、管理する側へ】とチェンジするために、このような『ストレスマネージメント』の発想をもって、毎日を笑顔で健康に過ごせるようにしたいですね。

*参考文献:「図解雑学ストレス」渡辺由貴子・渡辺覚(著)「仕事の技術」日本実業出版社(編)