ホントはこわ~い病気「歯周病」
今回は「本当はこわ〜い病気、歯周病」ということで、歯周病と全身の健康のかかわりについてお話ししたいと思います。 みなさん、歯周病ってどんな病気か知っていますか?歯を支えている顎の骨が溶かされ、歯を失ってしまう病気のことです。最近の研究で、歯周病は口の中だけでなく、全身の健康とも関係があることが解ってきました。口の中にいる何百種類もの細菌が体の中に入り込むことで、全身に様々な病気を引き起こしているのだそうです。
歯周病を持つ人は他の病気を発症しやすかったり、全身に病気のある人は歯周病を悪化させやすかったりすると言われています。人生80年、健康で長生
きするためにも、しっかり歯磨きがんばりましょうね!。
はかりが左に傾けば歯周病が進行します。さまざまな危険因子が、はかりを左にかたむけようとしています。そして、歯周病の最も重大な危険因子は喫煙なのです。
肺炎
誤嚥(ごえん)により口腔内細菌が呼吸器に入ります。高齢者など抵抗力のない人は、肺炎を起こすことがあります。
糖尿病
糖尿病を持つ人は、血糖のコントロールが難しくなるため、全身の感染症を悪化させやすくなります。そのため歯周病の発症や進行の原因となります。また近年、歯周病により産生される炎症物質が、すい臓のインスリン産生を阻害し、糖尿病の発症や進行の原因となっている可能性も指摘されています。
低体重児早産
妊娠中の母親が歯周病を持っていると、口の中の炎症が胎児の成長に影響を及ぼすことがあります。歯周病を持たない妊婦と比べ、早産・未熟児を出産する確率が7倍も高くなるそうです。また、低体重で産まれた赤ちゃんは、虫歯にかかりやすく進みも早いことがわかっています。(*低体重児:体重2500 g未満、早産:37 週未満での出産をいいます)
心臓血管系疾患
歯周病のある人は、ない人に比べて20〜180%心臓血管系疾患にかかる確率が高くなります。歯周病の症状が重症になると、細菌による炎症から血栓(血の固まり)ができやすくなったり、血管壁が厚くなるため、動脈硬化を招き、心筋梗塞や狭心症などが起こりやすくなるそうです。
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)
骨粗鬆症を持つ人は、重症の歯周病になりやすく、症状が悪化しやすいと言われています。その結果、歯が多数喪失してしまったり、義歯の装着を難しくします。
骨粗鬆症とは??
骨密度が骨格を維持できるレベル以下に低下し、骨折の危険性が増した状態をいいます。人の骨量(Ca 量)は男女ともだいたい40歳前からピークとなり、その後は低下し続け、上昇することはありません。特に女性の場合、閉経後の女性ホルモンの影響により、骨密度が低下するため、健康の維持のためにも深刻な問題です。骨粗鬆症の予防には、いかに若年時に豊富にカルシウムを摂取し、骨量のピーク値を高め、低下の速度を緩めるか、ということが重要なカギになります。
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最後に・・・
口の中を健康に保つためにも、全身の健康を維持するためにも、歯周病予防は大切です。人間は、歯を失うと、繊維質の食品が摂リにくくなり、脂肪分や炭水化物を摂る量が多くなります。つまり歯をなくすいうことは、その人の栄養状態を大きく変えてしまうということです。そしてその変化は、全身の健康にとっても、悪い変化といえます。歯を守ること(歯周病を予防すること)は、『全身の健康を守るために栄養状態を良好に維持できる』ということです。歯周病は適切なデンタルケアを行えば、比較的容易に治療・予防が可能な疾患です。みなさん、しっかりと歯磨きをして、口の中と全身の健康を維持しましょう!!