「一浩と栄里子のあたしんち」 第84回「還暦祝い」

私(栄里子は)この夏に還暦を迎えました。
福増家では誕生日にはケーキを買って家族でお祝いをする習慣があります。今回は還暦という節目の年なので、娘から「赤いちゃんちゃんこ用意する?何かイベントでも企画しようか?」という提案がありました。

少しは運動とダイエットの効果があったかも?

4年前の一浩の還暦祝いの時には、コロナ禍の真っ最中だったので、あまり思い出に残るようなイベントはできませんでした。今回は一浩の分も合わせて、家族
の記念に残る企画にしたいと思い、娘と相談し家族写真を撮りに行こうという話になりました。
 しかし、還暦祝いというと、どうしても“赤いちゃんちゃんこ”という老人イメージがあります。昔は長寿の祝いでしたし、この年齢だと孫のいる方でしたら自分のことを“おじいちゃん、おばあちゃん”と呼んでもらっている方も多いかと思います。ですが私はまだ“おばあちゃん”にはなっていないので、“赤いちゃんちゃんこ”には抵抗があります。

そこで何か代わりになるものはないかと色々検索したところ、赤いセーターやマフラーなどのお祝い品が見つかりました。
「赤いポロシャツでもお揃いで着たら、写真映えするんじゃないかな?」と言ったら、娘から「Tシャツならネット注文で1枚からでもすぐ作れるよ!」というアドバイスをもらい、それなら“福増Tシャツ”を作って、家族でお揃いの格好をして写真を撮ろうという企画になりました。
デザインは試行錯誤し、福”を“増す”をイメージして作りました。

Tシャツの納品が撮影の前日になるなど、準備はギリギリでしたが、撮影スタジオではTシャツは大受けでした。小さい子供連れの客が多い中、大人だけの撮影客は私たちだけでしたが、さすがプロのカメラマンさんは対応が非常にすばらしく、ポーズ指導や気分の盛り上げ方など、思った以上に楽しい時間と素敵な写真を撮ることができました。
スタジオで写真を撮るのは自分の結婚式以来でしたが、家族行事として、たまにはこんなイベントを計画するのもいいものだなと思いました。

福増栄里子