Webセミナーを受講しました

コロナの影響により、歯科で行われる学会やセミナーも中止が相次ぎ、また対面からwebセミナーに
切り替わるものが多くありました。そういった中で受講したセミナーについて幾つかご紹介します。

オンラインセミナーの利点として感じたことは、医院全体でセミナーを受講できる機会が増えたことです。
今までは代表の誰か一人が受講し、医院内で勉強会を開催することで共有することがほとんどでしたが、全体で受講することで、同じタイミングで知識を得ることができ、同じ情報を患者さんに提供しやすくなりました。

今後、セミナーの形がどう変化していくかは分かりませんが、より質のよい情報を提供できるよう学んでいきたいと思います。

小児歯科学公開講座 「乳幼児期における口腔機能の発達」

⭐ 母子手帳の離乳食の進め方⭐ が、単に月齢だけを見た進め方から進歩し、歯の萌出やお口の機能の発達を重視した離乳食の進め方に変化したことです。
分かりやすく、イラストの工夫もされています。

これにより、「離乳期の食べ方の学び損ねが歯列咬合の不正につながる」ことを、多くの妊婦さんが周知できるきっかけになる、とても画期的なこと!とセミナーで先生が力説していました。

実際、私も気になり、現在妊娠中のスタッフに母子手帳を見せてもらいました。たった5年の間で、離乳やお口に関するページが1ページも増えていることにびっくりしました。
興味がある方は、兄弟間や、親子間で、母子手帳を見比べてみると面白いかもしれません。


小児歯科学公開講座 「歯の萌出時期と順序の変化」

昔よりも個人差が広がっており、高校生になっても永久歯列が完成しない子が増えているそうです。

歯が生えてこないからと、神経質になりすぎる必要はないようですが、状況把握のためにも定期検診の受診の必要性を訴えていました。
歯の萌出や時期のちょっとした狂いが歯列不正の芽になることもあるため、当院でも定期的にレントゲンを撮影しています。

両講座ともに、矯正に関係する事柄も多く、ためになる講座でした。

衛生士 泉

小児歯科学公開講座 「小児花粉症 診断・治療のポイント」

神奈川県立こども医療センター アレルギーセンター長 犬尾千聡先生のオンライン講義を3月17日に受講しました。

花粉症による鼻炎症状のうち一番の問題は鼻閉が多く、花粉シーズン後の成績低下群に花粉症患者が多いというデータがあるそうです。
鼻閉改善の為には、適切な薬や治療時期が大切です。
花粉が飛び始める前や花粉が飛び始めた直後で症状が軽いうちに治療を行うと、症状が出るのを遅らせたり、症状を軽くできる可能性があるそうです(初期療法)。

花粉症の症状が出て酷くなってから耳鼻科を受診する方が多いと思いますが、酷くなってからだと症状を抑えるのが難しいことから、早めに受診する事をお勧めするというアドバイスをされていました。
その他には、点鼻ステロイド薬は、症状がない日でも継続して使った方が効果がある事や、新薬オマリズマブ、免疫療法、手術療法などの話を聞きました。

鼻閉と口腔内環境はとても関連が深いので、興味深い講義でした。
当院の患者様にも花粉症の方は多くいらっしゃいます。
秋や春の花粉シーズンには、ぜひ早めに耳鼻科での対処を検討される事をお勧めしたいと思いました。

衛生士 井上