小児耳鼻咽喉科疾患についてお話を聴いてきました

11月7日、神奈川県立こども医療センターで行われたセミナー「小児耳鼻咽喉科疾患について」を受講してきました。

テーマの一つであった『睡眠時無呼吸症候群(SAS)』について報告します。SASになると睡眠中に気道が塞がり呼吸が何度も止まってしまいます。そのため熟睡できず、日中の集中力の低下による落ち着きのなさ、倦怠感や頭痛、低身長などの症状を招く疾患です。

小児耳鼻咽喉科疾患について

SASの原因には扁桃肥大/アデノイド肥大/小顎症・舌根沈下/肥満などがあります。当院ではレントゲンを撮った際に肥大化した扁桃腺/アデノイドを発見することがあります。お子さんの大事な成長の時期に鼻炎や扁桃/アデノイド肥大から鼻呼吸が妨げられ口呼吸(お口が常に開いている状態)が習慣化してしまうと、お顔の成長や歯並び・噛み合わせにも大きな影響があるので、肥大したアデノイドや扁桃腺があり、睡眠時無呼吸が疑われるような場合は耳鼻科への切除依頼を検討することがあります。

講義では、扁桃腺/アデノイドの切除術に踏み切るタイミングについて耳鼻科の先生方の見解を伺うことが出来ました。こども医療センターの耳鼻咽喉科では、歯科からの切除依頼はまだないそうですが、医科と歯科の連携の必要性は感じており、15歳以下であれば当院からの依頼も引き受けてくださるとのことでした。信頼できる依頼先が増え、当院も心強く感じました。他にも乳幼児の聴覚スクリーニングが行われている様子や、参加されていた小児科の先生や臨床検査技師の先生のお話も聴くことができ、とても有意義な時間でした。

歯科衛生士 小林