「一浩と栄里子のあたしんち」第86回 「人工知能 AI: Artificial Intelligence. 」

近年、Chat GPT等のAI(人工知能)がテレビ等でも話題に取り上げられています。私はAIには積極的ではないのですが、Google 検索すると自動的にAIによる回答が返ってきます。AIの進化は医療分野にも大きな影響を与えており、矯正歯科もその例外ではありません。

先日、Chat GPTにSign in して使用してみました。日本語でも対応していますが、英語で質問した方が、よりよい回答が得られるようです。「Recommended method of orthodontic treatment Class 2 division 2.」(Angle分類Ⅱ級2類の推奨される矯正歯科治療)と入れたら、考えられる治療方法ほぼ全てが専門用語を駆使して、しかも年齢別にかなりの量が列記されてきました。

この答えを参考に治療方針が立てられるかというと、それは不可能です。そもそも上記の1行の情報では情報量が少なすぎますので、もっともっと沢山の患者情報を与えれば適切な診断、治療方針を出してくれるようにも思えます。もちろんこれには術者の技量も情報として入れないと、Skill のない術者に高Skillの方法を提示されても実行は不可能です。

さらに、「矯正歯科医が人工知能について語る文章を800字以内」と入れたら下記のような文章ができました。

矯正歯科医としてAIの導入は診断精度の向上、治療計画の最適化、患者とのコミュニケーションの円滑化など、多くのメリットをもたらすと感じています。まず、AIは画像診断の分野で大きな力を発揮しています。レントゲン画像や口腔内スキャンのデータを基に、AIが自動で不正咬合や歯列の問題を分析することで、従来の目視診断に比べて精度が向上します。これにより、見落としを防ぎ、より正確な治療計画を立てることが可能になります。

また、AIは治療計画の立案にも貢献しています。過去の治療データを学習したAIが、最適な矯正器具の選択や、歯の移動シミュレーションを行うことで、治療期間の短縮や患者の負担軽減を実現できます。さらに、シミュレーション結果を患者に視覚的に示すことで、治療のゴールが明確になり、患者のモチベーションを高める効果も期待できます。

しかし、AIの導入には課題もあります。まず、AIの診断結果に過度に依存することは危険です。最終的な判断は経験豊富な矯正歯科医が行うべきであり、AIはあくまでサポートツールと位置づけることが重要です。

また、プライバシー保護の観点から、患者データの取り扱いには細心の注意が必要です。今後、AIはさらに進化し、矯正歯科治療の精度や効率を向上させることが期待されます。しかし、技術の進歩に追随するだけでなく、人間らしいコミュニケーションを大切にし、患者一人ひとりに寄り添った治療を提供することが、矯正歯科医に求められる姿勢だと考えています。


内容の吟味は必要ですがChat GPTは文章作成にはいいと思いました。人間の仕事が全てAIに持っていかれる時代が来るかどうかはわかりませんが、我々が想像もつかない未来が待っているような気がします。

追伸:Chat GPTに「横浜で評判の矯正歯科医」と入れたら、福増矯正歯科は2番目に出てきました?

福増一浩