ロコモティブシンドローム

歯科衛生士 泉

衛生士の泉です。

9月16日、衛生士の渡邊と一緒に小児歯科学会へ参加してきました。どの講演も興味深かったのですが、その中でも印象的だったのが、帆佐悦男先生が講演された ロコモ=「ロコモティブシンドローム」(運動機能障害)です。

皆さんにもぜひ知ってもらいたいことなので、ご紹介します!

ロコモティブシンドロームとは、骨や関節、筋肉の衰えが原因で、「立つ」「歩く」といった、運動機能が低下している状態をいいます。元々は高齢者の問題として注目されてきましたが、近年、子供にも同じ状況が起きているとされています。その一つが、骨折する子供の増加です。「子供ロコモ」を放置すると、部活動での大怪我や、骨粗鬆症などの病気につながる可能性も出てきます。

「子供ロコモ」の原因として、小さい頃からゲームで遊ぶことが増えたり、屋外で安全に遊べる場所が減ったこと、生活が便利になったことで、体を動かす機会が減ったことが言われています。当院でも、お口の機能や姿勢などについて話をしていますが、その改善には、全身の姿勢や体の使 い方がとても大切になってきます。ぜひ「ロコモチェック」をしてみてください。

より詳しいことが知りたい方は、ファイルを用意しておきますのでご覧ください。

ロコモ度チェック!

子どもロコモの可能性を次の項目でチェックしてみましょう。

5つ全部できればセーフ!
1つでもできないものがあったら、子どもロコモに該当するかもしれません。

ロコモ度チェック 体のバランス

ロコモ度チェック 下半身の柔軟性

ロコモ度チェック 上半身の柔軟性

ロコモ度チェック 肩甲骨と股関節の柔軟性

ロコモ度チェック 上半身の動き

40%がロコモの可能性!

埼玉県で幼稚園児、小学生、中学生合わせて1343人が子どもロコモチェックを行ったところ、1つでもできない人が40%以上いました。クラスが40人だとすると、そのうち16人が子どもロコモの疑いということになります。

ロコモ予防!

その①

1週間に2日は、30分以上の遊びやスポーツを行いましょう。1つの種目にこだわらず、なるべくたくさんの種類の運動をしましょう。

その②

家のお手伝いをしましょう。お風呂掃除や床掃除、ビンの蓋をあけるなど家でのお手伝いには、体の柔軟性や筋力を鍛える要素がたくさん含まれています。

その③

日常生活の中でトレーニングをしてみましょう。

  • 片足立ちで歯磨きや、ドライヤーにTRY
  • お風呂で椅子を使わずに、しゃがんで髪を洗ってみましょう。