MFT学会学術大会に行ってきました

10/28と29に第3回日本筋機能療法(MFT)学会学術大会に参加してきました。MFTとは歯列不正の原因となっている口呼吸や舌突出癖など口まわりの悪習癖を、舌や口唇などの口腔顔面筋のトレーニングを行なって整えて行く療法です。

当院では20年前から矯正治療に積極的にMFTを取り入れていますが、MFTはどこの矯正歯科医院でも導入しているわけではありません。
学会自体もまだ3年目の若くて小さいものですが、その分、全国から意欲に満ちた参加者が集まっている熱気が感じられました。

28日の日は教育講演を聴いたあと、MFTの質疑応答や情報交換を行うため、十数名ごとに8つのテーブルに分かれディスカッションを行ないました。
私の参加したテーブルは歯科医師のみの集まりでしたので、皆さん院長先生のようで、デスカッションの内容的には「どのように医院にMFTを導入するか」「MFTの評価は」「患者さんやスタッフのモチベーションを上げるには」など、医院へのMFTの定着化に悩まれている方が多いようでした。
その他の衛生士さん達のテーブルでは、やはり指導者としての技術的な質問が多かったようです。
MFTはトレーニングですので、ダイエットや筋トレなどと同じように、患者さんの継続した努力がなければ良い結果は得られませんし、指導者のコーチング能力、医院側のMFTへの時間や場所、人材への配慮がなければやはり続けられません。

今回のMFT学会ではMFTの継続化のための技術や評価、そして、MFTの必要性や医院導入のための取り組みなどの発表を見聞し、参加した皆さんがそれぞれの立場で悩み、MFTで良い結果を出すために努力しているのを見てきました。
私も学んで来た知識を活かし、より良い矯正治療の結果を得るためにも、皆さんのMFTのモチベーションアップに頑張りたいと思います。

理事長 福増栄里子