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“頭の形”気になっていませんか?

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皆さんこんにちは。技工士の丸尾です。
今回の特集を何にするか色々悩んだのですが、現在妊娠中ということもあり、赤ちゃんに関連する事を特集にしたくて栄里子先生に相談しました。
すると、「“頭の形”はアゴや顔面の成長発育に影響を及ぼすのを知ってる?矯正治療の患者さんで顔の左右非対称感が強い人は“頭の形”も非対称な人が多いんだよ!矯正治療で非対称を治すのは大変だよね。 “頭の形”は乳幼児の頃に形が決まってしまうから、出来るだけ早期に頭の形に気づいてあげる事が大事なの。それに、頭の形を矯正するヘルメットなんて言う装置もあるし、矯正治療とも関連があると思わない?」ヘルメットなんて言う装置もあるし、矯正治療とも関連があると思わない?」
というアドバイスをもらったので、今回は「乳幼児の態癖によって起きる“頭の形”」についての特集にしました。
赤ちゃんって体がくにゃくにゃしててすごく柔らかいですよね。
大人に比べて骨格も柔らかく発達も未熟です、そんなときだからこそ、赤ちゃん特有の癖などが後々、頭の形だけでなく体全体の歪み(ゆがみ)に繋がる場合もあるんです!

『態癖』とは?

『態癖』とは普段無意識にしてしまう癖(頬杖、横向き寝、うつ伏せ寝、片側噛み、唇の巻き込みなど)を言います。
この癖が原因で歯並びや顎だけでなく、体全体の歪みにも繋がっていく場合があります。
皆さんの中にも衛生士さんにこの癖は歯並びを歪ませるからダメだよ、と言われた方もいるのではないでしょうか。
この態癖は無意識にでてしまうものですが、常日頃から意識しながら生活していけば改善できるものです。

赤ちゃんの態癖

向き癖

月齢の低い赤ちゃんは睡眠時間が長く、自分で寝返りを打つことは困難です。
しかも生後6ヶ月までの赤ちゃんは頭蓋骨が柔らかく変形しやすいので、赤ちゃんを同じ体勢で長時間寝かせることは頭の扁平を引き起こすことがあります。

短頭症

硬い寝床や枕に長時間仰向けに休ませると後頭部が扁平に。

斜頭症

首の筋肉がまだ発達していないため、首を自由に動かせない状態で同じ姿勢でいるとなりやすい。

向き癖は顔や首の筋肉の発育にも影響するので、顎顔面の非対称や、姿勢の歪みなどの原因になります。

長頭症

寝返りを打てるようになっても、頭の扁平が向き癖を固定化させてしまう場合もあります。

長く狭まった頭の形。横向きばかりの体位で寝かされ続けた赤ちゃんに現れやすい。新生児集中治療室(NICU)の低出生体重児の赤ちゃんに発症しやすい。

この向き癖による頭部の歪みは成長と共に脳も大きくなるので、寝返りが打てるようになり癖が無くなれば自然と治るとも言われています。
しかし中には成長後も歪みが残る場合もあります。
その場合、頭部の歪みだけでなく、顔面の発育にも影響が出るので、左右の耳や目の高さが違う、顔の左右の幅や奥行きの長さが違うなどの顔の非対称や、歯列不正を引き起こす原因にもなります。

頭蓋骨の歪みは頭の重心位置のズレの原因にもなります。
頭の位置がずれると、身体の重心バランスを取るために姿勢が歪み、首の骨や背骨、腰などの歪みに繋がります。
歪みは筋肉や骨格の成長バランスも崩しがちになるので重度の場合には斜頸や側湾症などの原因になることもあります。
また、歪みは顎顔面の成長にも影響があるので、幼い頃は気にならなくても、成長とともに顔面の非対称が大きくなるので矯正治療が必要になる方も多くなります。
さらに、成長期を過ぎてしまった人の場合、矯正治療だけではアゴの変形や顔面非対称の改善は難しくなるので、骨格的なズレが重度の場合だと外科手術を併用した矯正治療が必要になることもあります。

ママ、パパが出来る事

  • 赤ちゃんが同じ方向で長時間寝てしまわないように、気づいたときにそっと向きを変える。
  • 起きているときに何回かコロコロと動かしてみる。腹ばいにしてみる。
  • 赤ちゃんの興味のあるもの(ベットメリーやママパパの声、光や音の出るもの)の位置を変えてみる。
  • 抱っこの向きを変えてみる。

向き癖がついてしまったなら

バスタオルを丸めて背中に当て、出っ張った頭の方を下にして寝かせる。

矯正患者さんにもうつぶせ寝や横向き寝など、向き癖のある方がたくさんいます。
向き癖は治療の障害や後戻りの原因になるので、改善が必要です。
改善には普段から姿勢に気をつける事、ストレッチで固まった筋肉をほぐす事、筋トレでバランスを整える事などが有効です。

ベビーベッドの位置によっては、赤ちゃんの興味のあるものが一方に偏る場合があります。
同じ方向ばかり向いていると、結果向き癖の原因になってしまいます。
また、添い寝や添い乳を同じ向きばかりでしていることや、長い時間寝かせすぎたり、ベビーカーなどに長時間座らせていたりすることも原因になります。

変形が強い場合には…・リモルディングヘルメット

リモルディングヘルメットというものをご存知ですか?
頭蓋骨矯正用のヘルメットのことで、日本ではまだ馴染みのないものですが、欧米では医師からお母さん方に勧めているそうです。
変形してしまった赤ちゃんの頭に数ヶ月間被せることで、ヘルメットによって外からの圧がかかることなく、赤ちゃんの成長によって頭の形を整える事ができるそうです。

いかがでしたでしょうか?今現在、矯正治療中の皆さんには、赤ちゃんの時期の事なんて今更という知識かもしれませんが、成長期を過ぎた方でも態癖の程度によっては顎や歯並びの変形、姿勢の歪みなどの影響は出るものです。
無くて七癖と言いますが、自分の癖は以外と気づいていないもの、ぜひこの機会にご自身の態癖について、気をつけてみて下さい。


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