アングル矯正歯科学会に行ってきました。

毎年の事ですが、Los Angeles で開かれる、アングル矯正歯科学会に出席してきました。今回はUniversal City というところのHilton Hotelで開かれました。Universal City は日本の大阪にもありますが、中身は基本的にDisney Land同様かわらないのですが、その周辺のショップやホテル街はチョット違います。もともとショップやホテルには興味が無いので、どちがいいか不明です。もちろん私はUniversal Cityの内部に入る事もありせん、以前に行ったので暇と興味がないのです。私は南カリフォルニア支部のRegular member (正会員)なので年に2症例発表の義務があります。他の支部では違うところもあるらしいのですが、南カリフォルニア支部はアクティブでRequiment(必須事項)も厳しいところです。また、この支部は寛大でRegidence(大学の研修生)も無料で招待する慣習があり、昨年、11月にわたしの診療室に見学に来た、Andy SeymourとCabot Dennyも出席していて数ヶ月ぶりの再開に握手しました。(前回のブログ参照)
Andyの奥さんは皮膚科医なので当然、ここにはおらず、残念でした。

今回、理事の先生よりAffiliate member の審査員をしてくれと頼まれました。当然、私はそんな資格はないと断ったのですが、「あなたは英語もできるし正会員なのでお願いします。」とのことでした。それ以上断る理由もないので、3秒考えて、引き受けました。ある意味、日本人の変な習性があるように思います。やりたい事でも一回は断ってさらに要求されれば引き受ける的な習性です。これは普通、諸外国では感じないのも事実です。しかし、理事の先生は日本人のその習性を理解していたのか?すぐに引き下がりませんでした。しかし、もう一度断ったら他の人を探したと思いました。
Affiliate memberとは準会員の事で、アングルでは、まずはゲストで出席(ゲストは学会出席1回のみ)そして気に入ったら、準会員になる必要があります。準会員になるための試験は2症例の提出です。準会員になって学会出席は2回までです。それまで正会員の試験を受けて正会員にならないと仲間として認められないシステムです。正会員になるためには10症例の発表、論文提出、口頭発表(これらはもちろん英語です)が必要です。私は2001年に正会員になり十数年がたちます。これから入会したい先生の審査をする立場になっても不思議ではないと感じました。
受験者は30歳ぐらいの女性の先生でした。かなり緊張していたので「Please take it easy.どうぞ落ち着いてください。」と言って、リラックスさせました。症例は成長期の白人女性の患者さんでしたが、顔面の左右非対称がありました。正貌のセファロ(レントゲン写真)の分析を要求すると、撮っていないとのことでした。横にいた理事の日系アメリカ人のKawada先生はUSCでは正貌は通常撮らないと説明しました。私は成長期で顔面の非対称の改善の可能性もあるので、正貌セファロ分析をして、より対象に成長誘導もありではないかと説明しました。いずれにしても症例は奇麗に治っていたので合格としました。

あとでKawada先生が言うには、受験者はHambleton会長のお嬢さんだそうです。それを聞いてビックリしました。

20年ぐらい前にHambleton先生のPasadenaの自宅でのパーティーに呼ばれた事がありました。お子さんが4人いて一番上のお嬢さんがいたのをよく覚えております。その子の審査をしていたわけです。時の流れの早さと自分の年を感じた次第です。

 

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